和歌山県指定文化財     東照宮縁起絵巻 第二巻 住吉広通筆    一巻

紙本金地著色 縦36.0 正保3年(1646) 紀州東照宮蔵


    東照大権現として祭られた徳川家康の伝記を記したものである。五巻仕立てで、表紙は題箋も織り込みの白地葵紋散金襴とし、軸頭は八角の水晶製の豪華な仕立てとなっている。寛永21年(1644)に紀伊藩の下命があり、詞書は青蓮院宮尊純法親王(1591〜1653)が、絵は土佐派の住吉広通(1599〜1670)が、日光本(狩野探幽筆)を参考に制作されたと考えられる。上の画像は、慶長5年(1600)の「関ヶ原の戦い」の場面である。