特別展「道成寺と日高川―道成寺縁起と流域の宗教文化―」 平成29年(2017)10月14日(土)~11月26日(日)
道成寺縁起修理完成記念・全巻全期間公開
紀伊山地の高峰、護摩壇山より流れ出た日高川は、支流と交わりながら山中を曲折して日高平野に至り、道成寺のそばで大きく蛇行して海へと注いでいます。古代寺院の伽藍の上に今日も法灯を受け継ぐ道成寺は、奈良・平安・南北朝時代の三期にわたって造像された堂々たる千手観音像が伝わる観音霊場です。
その名を冠した道成寺縁起は、蛇身となって追いかける女性と逃げる僧のスリリングな物語展開や、日高川を渡り道成寺の鐘に逃げ込んだ僧と鐘に巻きつく大蛇の光景が印象的で、安珍・清姫の名とともに全国に広がり、諸芸能の題材ともなって親しまれています。
本展では、道成寺1300年の歴史を縦糸に、日高川流域における熊野信仰を横糸にして織りなされた道成寺縁起の歴史をたどりながら、このたび修理が完成した道成寺所蔵の道成寺縁起(重要文化財)上下巻の全貌を初めて公開します。仏像など多数の新発見資料とともに、道成寺と日高川流域の歴史と文化の魅力をご堪能下さい。
主催:和歌山県立博物館
協力:日高川町教育委員会・(株)飛鳥園
特別展のみどころを動画でご紹介しています。
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休 館 日 月曜日
開館時間 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
入 館 料 一般 820円(660円)・大学生 510円(410円)
※( )内は20人以上の団体料金。
※高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。