原本初公開!
中世・海南地域の土豪の家に伝わった古文書
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・現在の海南市北部は、かつて三上荘と呼ばれ、湛慶上人という僧によって開発 された地域です。湛慶上人は、現在の海南市別所に願成寺を建立し、そこを拠 点に未開の山林を開発していきました。
・願成寺は、その後、この地域の土豪たちが活動の拠点とし、周辺の村などとも 争うようになりました。古文書はそうした争いの中で生み出されたもので、願 成寺と土豪たちの置かれていた状況が、手に取るように分かってきます。
・この地域は、戦国時代、和歌山市から海南市北部の土豪たちが幅広く連合した 「紀州惣国」の勢力下にありました。紀州惣国と百姓たちの間で繰り広げられ た、年貢納入をめぐる生々しいやりとりを伝える古文書も展示します。
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