熊野曼荼羅図


熊野曼荼羅図とは、熊野の神々の相互関係や熊野信仰の内容を、三山の風景をとりまぜながら、一枚の画面上に表現した、礼拝用の絵画である。諸神を神像で描いた作品もあるが(垂迹神曼荼羅図)、他の霊山同様、熊野も神仏習合だったので、神々を仏の姿であらわした曼荼羅図が大半を占めている。(本地仏曼荼羅図)。また本地仏と垂迹神との関係を示す曼荼羅図もみられる。(本迹曼荼羅図)。