平成18年4月29日(土)〜6月4日(日)


和歌祭は、江戸幕府を開いた徳川家康をまつる紀州東照宮の祭礼です。
元和2年(1616)駿河城で亡くなった家康は、久能山に埋葬され、翌年日光山に改葬されました。
元和5年(1619)駿府から和歌山に入国し、紀伊藩初代藩主となった家康の子・頼宣は
入国直後の元和7年(1621)和歌浦に東照社を造営しています。
その翌年の4月17日(家康の命日)には春祭が行われ、初めての神輿渡御が行われました。
この春祭が和歌祭と呼ばれるようになり、和歌山で行われる祭礼のなかでも
最も規模の大きいものとなりました。

当初の和歌祭は、頼宣が好む風流な練り物が多く出され
全国的にみても類をみない風流尽くしの祭礼であったようです。
しかし、家康の50回忌にあたる寛文5年(1665)に練り物が縮小され、その様相は大きく変わりました。
この和歌祭には、城下町に住む武士や町人のほか、和歌浦周辺の人々やさまざまな身分の人々も参加し
彼らによって祭が支えられていました。

この特別展では、その成立から変容を遂げる和歌祭の姿を
現在残されている祭礼絵巻などからご覧いただきます。
また、他地域で行われていた東照宮の祭礼と比較することで
和歌祭が持つ固有の性格にも注目していきます。

 

  

 

休館日

 月曜日

会場

 和歌山県立博物館 1階企画展示室および常設展示室の一部   

開館時間

 午前9時30分〜17時(入館は16時30分まで)

入館料

 一般 500円(400円) /大学生 300円(250円)
  ※( )内は、20名以上の団体料金
 高校生以下、65歳以上・障害者の方、県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生を含む)は無料。    

  

図録販売中

和歌祭のルーツを知ろう!

徳川家康の忌日に行われた東照宮の例大祭・和歌祭
当時最大の祭のひとつだった和歌祭は、
時代とともにその構成も変わりました。
その変容の様子をご覧ください!

   *初公開の絵巻のほか、これまでに確認できた和歌祭を描いた
    絵画資料を可能な限り掲載しています。

   *江戸時代に使われていた舞楽装束や百面などの祭礼道具も
    収録しています。

価格  1200
郵送購入ご希望の方は、こちらをご覧ください。


 


 【関連企画】
 
 エントランス・ホールでの催し(期間中開催)  

◆映像でみる和歌祭 (昭和24年の和歌祭のビデオ放映)


◆和歌祭フォトコンテスト入選作品展 (和歌祭実行委員会と共催)


 ◆和歌祭体験「背負ってみよう。鳴らしてみよう。祭礼の道具」
(和歌祭実行委員会と共催)

   現在使われている祭礼道具をエントランス・ホールに展示し、実際に背負ったり、鳴らしたりして、和歌祭の
 体験をすることができます。
  母衣、連尺、棒振り、ささらすり、団扇太鼓の展示を予定しています。

 


 

 講演会 「近世和歌の浦へのまなざし」(博物館友の会と共催)  終了

日時

  4月30日(日) 13時30分〜15時          

講師

  藤本清二郎氏(和歌山大学教育学部長)   


 「国際博物館の日」記念行事  5月7日(日)  終了

ミニプレ和歌祭(13時〜13時40分) (和歌祭実行委員会と共催)終了

  子どもたちによる種目別演舞(博物館前の広場、雨天の場合はエントランス・ホール)       

   5月14日の和歌祭に備えて練習している子どもたちに、日頃の成果を披露していただきます。

  一種目5分以内、総時間40分程度


博物館講座 「祭礼絵巻にみる和歌祭の変容」 終了

講師

  前田正明(当館主査学芸員)


ミュージアム・トーク(会場での展示解説)  終了

4月30日(日)・5月5日(金・祝)・5月7日(日)・5月21日(日)に開催されました。



和歌祭  14日(日)     和歌山市 東照宮及び和歌浦地区にて   午前11時より開催
詳しくは、和歌祭公式ホームページへ


 主催 

 和歌山県立博物館

後援

 紀州東照宮  

特別協力

 和歌祭保存会・和歌祭実行委員会

協力

 和歌山県文化財保護協会・和歌山県文化財研究会・和歌山県立博物館友の会・和歌の浦観光協会・和歌の浦観光旅館組合