徳川家康像 一幅

絹本著色 
縦101.6 横42.3
江戸時代前期 紀州東照宮蔵


 紀伊藩の初代藩主徳川頼宣(1602〜1671)が東照宮に奉納した、父・家康(1542〜
1616)の画像である。画面右上に家康の神号である「東照大権現」、左上には家康の命日である「元和二年四月十七日」の款記が、知恩院の初代門跡を勤めた良純法親王(1603〜1669)によって記されている。おそらく神像として制作されたものであろう。絵の作者は不明であるが、大和絵の画法を取り入れた狩野派の絵師によって描かれたと考えられる。