芦川家文書のうち 徳川家康領知朱印状 一通

紙本墨書 縦46.0 横63.5 慶長11年(1606)
和歌山県立博物館蔵(芦川家旧蔵)


 徳川家康が、芦川甚五兵衛(公吉)に常陸国3か村200石を与えた朱印状(知行目録)である。朱印のみの署名で、印文は「源家康」となっている。慶長8年、徳川頼宣は家康から常陸国20万石を与えられており、頼宣の家臣団を補強するために、家康の家臣が頼宣に付けられた。芦川氏もその一人であった。ただ、領知朱印状が家康から発給されていることから、この時点で頼宣には領知宛行状の発給権がなかったことがわかる。芦川家系譜には、この朱印状の内容が記されている。