らいこうきんときずびょうぶ そがしょうはく
頼光金時図屏風 
曾我蕭白筆
(個人蔵)


二曲一隻  紙本墨画
江戸時代(18世紀)
縦175.4p 横190.8p

 頼光は源頼光(みなもとのよりみつ)という平安時代中期の武将、大江山の鬼退治の伝説でよく知られる。
一方、金時は坂田金時(さかたきんとき)のこと。
幼名を快童丸(かいどうまる)や金太郎とも称したようで、のちに頼光の臣下となり、
四天王の一人に数えられた。
本図は、その金時が、母である山姥(やまんば)に連れられて頼光に出会う場面を描いている。
筆者の曾我蕭白(1730〜81)は、京都を中心に、伊勢や播磨を遊歴しながら作品を残した画家で、
奇怪な表現の人物画や、緻密な山水画に特徴がある。