企画展「描かれた紀州
    
平成27年(2015)1月24日(土)~3月8日(日)

   この企画展では、紀州の自然や風景、そこに生きた人々の暮らしを題材に描かれた作品を紹介します。まず、絵図に描かれた紀州。国土を把握するために作成された国絵図。城下町の武家屋敷地を中心に描かれた城下町絵図。測量に基づいて土地一筆一筆を記した地籍図。これらは、現在の地図につながっていきます。次に、絵師や文人たちによって描かれた紀州。江戸時代、多くの旅人が和歌の浦、湯崎(白浜)、那智の滝などを目指して紀州を訪れ、旅先でみた風景をもとに絵画作品を残しました。紀州の風景は、調度品としての屏風の画題になることもありました。そして、自然に生きた人々が描かれた紀州。捕鯨など海の暮らしを描いた作品などを紹介します。

  この企画展では、今年度、県立博物館が、文化遺産課、県立文書館、県内外の歴史研究者と共同で行った「災害の記憶」の調査成果の一部もご覧いただきます。この調査から、「災害の記憶」を文書や絵図、石碑に記して残そうとする、先人たちの営みが明らかになりました。

  さまざまな目的で描かれた近世・近代の紀州の姿から、紀州の歴史とその魅力を感じていただければと思います。

 

ミュージアム・トーク(展示解説:40分程度)

1/24(土)、2/1(日)、/7(土)、/11(水・祝)、/21(土)、3/7(土)

(13時30分から。事前申し込み不要、入館の手続きが必要です。)

休 館 日  月曜日

開館時間  9時30分~17時(入館は16時30分まで)

入 館 料  一般 280円(220円)・大学生 170円(140円)
        ※( )内は20人以上の団体料金。
        ※高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
        ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。