企画展 「文化財受難の時代―いかに守るか―」 平成25(2013)年 3月9日()〜4月21日(日)

 

文化財を失うことは、地域の歴史を、私たちの歴史を失うことにつながる。文化財を盗難や破壊、災害から守り、未来へ伝えていくために、今、何をすべきか。

 

 和歌山県では、近年、寺院や神社を中心に、文化財の盗難が多く発生しています。また、壊されたり、災害に遭って失われたりした文化財も少なくありません。

 文化財は、人々が生きたことを伝える証拠となるものです。こうした文化財を盗難や毀損、災害によって失ってしまうことは、それらが伝えられてきた地域の歴史を失うことにもつながります。

 この企画展では、近年起こった文化財の盗難被害や、自然災害などによる文化財被災の実情を、被害を受けた資料を通じてお伝えします。文化財が守り継がれてきた場所から暴力的に切り離され、持ち去られているという緊急事態の中で、身近な文化財を未来へと引き継いでいくために、私たちが今、何をすべきかを考える機会とします。

 さらに、今回の企画展では、和歌山県立和歌山工業高等学校と連携して作製した、さわれるレプリカと、県立和歌山盲学校と連携して作製した、さわって読む図録を活用した、文化財保護啓発のための移動式展示キット「未来へ伝える私たちの歴史―文化財を守るために―」も、あわせてご紹介します(文化庁平成24年度文化芸術振興費補助金[文化遺産を活かした観光振興・地域活性課事業]による)。

主 催 : 和歌山県立博物館・和歌山県立博物館施設活性化事業実行委員会

 

※和歌山県立博物館が保管する所蔵者不明の盗難文化財について(PDFファイル、1MB)

 

【休 館 日】   月曜日

【開館時間】   9時30分〜17時(入館は16時30分まで)

【入 館 料】   一般280円(220円)・大学生170円(140円)
          ※( )内は20人以上の団体料金
          高校生以下、高齢者(65歳以上)、障害者、
          県内に在学中の外国人留学生は無料。