企画展「江戸時代の紀州の画家たち」
平成26年(2014)9月6日(土)~10月10日(金)
江戸時代の紀州は、徳川将軍家とゆかりの深い御三家の一つである紀伊徳川家が支配したことや、紀伊半島が海上交通の要所であったことから、重要な地域とみなされていました。とりわけ和歌山城下は、紀伊藩の城下町として発展し、全国有数の都市として栄えたことで知られています。そのため、和歌山城下をはじめ、紀州各地では、さまざまな画家たちが活躍していたのです。
たとえば、紀伊藩は、江戸幕府のお抱え絵師となった狩野派の流れをくむ画家を登用し、紀伊藩のお抱え絵師としましたし、祇園南海(ぎおんなんかい)(1676~1751)や桑山玉洲(くわやまぎょくしゅう)(1746~99)といった全国的に有名な文人画家も、和歌山を活動の拠点としていました。さらに、町人から紀伊藩士に登用された野呂介石(のろかいせき)(1747~1828)も、著名な文人画家の一人ですが、紀州で多くの門人を指導し、紀州の画壇に大きな影響を与えた人物です。一方、こうした画家たちとともに、今ではほとんど忘れられてしまったような画家が、紀州で活躍し、全国に名を知られていたこともわかっています。また、幕末には、各地の画壇の影響を受けた多様な画家たちが、紀州でも活動していたようです。
この企画展では、南海・玉洲・介石といった紀州三大文人画家のトップクラスの画家から、知られざるマイナーな画家にいたるまで、江戸時代の紀州の画家たちを幅広く紹介し、その基準的な作例を通して、彼らの画風や魅力に迫りたいと思います。
休 館 日 月曜日(ただし、9月15日は開館し、翌16日を休館)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
入 館 料 一般 280円(220円)・大学生 170円(140円)
※( )内は20人以上の団体料金。
※高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。