展 示 の み ど こ ろ

 

(1)聖徳太子像と弘法大師像がそろって登場!

 《高山寺の中心的な仏教美術の文化財を公開》
・木造聖徳太子孝養像
(もくぞうしょうとくたいしきょうようぞう)(県指定・鎌倉時代後期)・
 木造弘法大師坐像
(もくぞうこうぼうだいしざぞう)(鎌倉時代後期)がそろって
 寺外で公開されるのは初めてのこと。
・重要な仏画・経典を公開。
  「大般若波羅蜜多経
(だいはんにゃはらみたきょう)巻第289」(市指定・奈良時代後期)など。


(2)芦雪が高山寺で見た中国の絵?

 《高山寺に集積した、様々な種類の文化財を公開》
・元・明時代の中国画、もしくはそれに影響を受けた作品を初公開。
・長沢芦雪の作品(寒山拾得図
(かんざんじっとくず)・柳に烏図(いずれも県指定))を展示。
  天明7年(1787)に芦雪は高山寺を訪問している。
・田辺で隆盛した俳諧に関する資料(「田辺六俳仙
(たなべろくはいせん)」の俳句)
・田辺城主・安藤家から拝領した笙
(しょう) ・篳篥 (ひちりき)


(3)近代の田辺で活躍したスターが集合

《毛利清雅 (もうりせいが) (柴庵)・南方熊楠 (みなかたくまぐす)
・植芝(盛平
(うえしばもりへい) に関する資料(3人とも高山寺に墓がある)》
・南方熊楠の手紙(5点、これまで未報告のもの)を展示。
 高山寺の住職でもあった、毛利柴庵の資料と、あわせて展示。
・合気道の祖・植芝盛平の書を公開。


(4)寺院の展覧会に考古資料!?

 《高山寺貝塚出土資料、浦宏 (うらひろし) の研究資料》
・高山寺貝塚が昭和13年(1938)に発見された時の、縄文土器・貝殻・獣骨・魚骨を展示。
・田辺の考古学者・浦宏(1897〜1983)の考古学研究によって戦前に調査された、
 県内重要遺跡発見の考古資料を公開。
 県内の考古学の黎明期(昭和10年代)の資料。
 丸山古墳・高野山奥の院経塚・綱不知
(つなしらず) 遺跡など。
 遺物以外に、調査の過程を物語る調査日誌なども展示。