企画鯨とり ―太地の古式捕鯨―
    
平成27年(2015)11月10日(火)~12月6日(日)

江戸時代のはじめ、組織的に編成された鯨舟で鯨を追い、銛を打ちこんで鯨をとらえる突取法の技術が導入されて以来、太地浦では本格的な古式捕鯨が行われるようになりました。その後、17世紀の後半になると、網を使って鯨の行動範囲を狭める方法を加えた網取法が考案され、さらに多くの鯨をとらえることができるようになります。

一般の魚類に較べてはるかに巨大な鯨は、捕獲には危険を伴うものの、肉や油のほか、多くの有用な部分を得ることができることから、「一頭取れると七浦潤う」といわれるほど収益の多いものでした。また、捕鯨や解体以外にも、捕鯨に関連するさまざまな業種を含む大規模な経営が、太地浦では行われていました。

このたびの企画展では、江戸時代を通じて行われた太地浦での古式捕鯨と、それに関わる文化について紹介いたします。江戸時代において、こうした捕鯨の産業や文化が、太地やその周辺地域に確かに存在したことを、あらためて認識していただければ幸いです。

(主催) 和歌山県立博物館
(協力)
太地町立くじらの博物館・太地町歴史資料室

 

ミュージアム・トーク(展示解説)
  11月15日(日)・21日(土)・29日(日)・12月5日(土)
           13時30分から(申し込み不要・参加費不要)


【展示構成】
 Ⅰ プロローグ—古式捕鯨のはじまり  Ⅱ 捕鯨と解体
 Ⅲ 描かれた古式捕鯨  Ⅳ 捕鯨に関わる文化  Ⅴ エピローグ—古式捕鯨の終焉


【関連イベント】
講演会「太地町における古式捕鯨と世界情勢
 平成27年11月25日(水) 13寺~17時
 和歌山県民文化会館小ホール 入場無料 (先着300名)
 講師 : 櫻井 敬人 氏(太地町歴史資料室学芸員)
        佐々木 正明 氏(産経新聞社編集局外信部記者)

 主催 : 和歌山県 後援 : 外務省・水産庁・太地町
 お問い合わせ : 和歌山県農林水産部水産部水産局資源管理課(TEL:073-441-3010)

休 館 日  月曜日(ただし、1123(月・祝)は開館、翌24()は休館)

開館時間  9時30分~17時(入館は16時30分まで)

入 館 料  一般280(220)、大学生170(140) 
        ※( )内は20人以上の団体料金。
        ※高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
        ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。