企画展南葵音楽文庫 音楽の殿様・頼貞の楽譜コレクション
               平成29年(2017)12月3日(日)~平成30年(2018)1月21日(日)

 南葵音楽文庫は、紀伊徳川家16代当主の徳川頼貞(よりさだ)(1892~1954)が、莫大な費用を投じて収集した西洋音楽関係資料のコレクションです。幼少のころから音楽に関心を持っていた頼貞は、イギリスに留学して音楽を本格的に学び、帰国後、東京・麻布飯倉(あざぶいいくら)に音楽ホール・南葵楽堂(なんきがくどう)を建て、その中に南葵楽堂図書部(のちの南葵音楽図書館)を併設しました。頼貞は、イギリスの音楽研究者であったW.H.カミングス(1831~1915)の蔵書の一部474冊(カミングス・コレクション)をはじめ、数多くの音楽書・楽譜を収集して音楽図書館に架蔵しました。南葵音楽図書館の活動は昭和7(1932)年に終息しますが、その後、南葵音楽文庫の蔵書は歴史の荒波を乗り越えて、現在は公益財団法人読売日本交響楽団に所蔵されています。

 このたびの企画展は、南葵音楽文庫の蔵書約2万点がすべて和歌山県に寄託され、それらを活用した活動が一部開始されることを記念して、南葵音楽文庫の最も貴重な資料約100点を紹介します。あわせて、はじめ南葵音楽図書館に勤務し、のち和歌山へ帰郷して和歌山県立図書館司書になった喜多村進(きたむらすすむ)(1888~1958)が残した、南葵音楽文庫に関わる資料(和歌山県立博物館蔵)も初公開します。[展示資料:107122点]

主催:和歌山県立博物館
協力:
公益財団法人読売日本交響楽団・合同会社芸術資源研究所

 

ミュージアム・トーク (芸術資源研究所の研究員が、それぞれのテーマで解説します。)

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 「南葵音楽文庫の至宝1 パーセル」
 「南葵音楽文庫の至宝2 ハイライト」
 「南葵音楽文庫の至宝3 ベートーヴェン」
 「頼貞の側近、喜多村進というひと」
 「徳川頼貞侯への手紙 世界の音楽家から」

 *毎回 13 時 30 分 ~ 14 時 30 分。(入館の手続きが必要です)
 *テーマ・内容は変更になる場合があります。

   

休 館 日  月曜日(ただし、1月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)は休館)
       
年末年始(1229日(金)1月3日(水))

開館時間  9時30分~17時(入館は16時30分まで)

入 館 料  一般
280円(220円)・大学生 170円(140円)
      ※( )内は20人以上の団体料金。
      ※高校生以下・65歳以上・障害者は無料。
      ※和歌山県内に在学中の外国人留学生は無料。