和歌山県の民衆運動


新政府は中央集権国家の確立をめざし、上からの急激な近代化を推し進めた。その結果、様々な矛盾や不満が生じ、民衆の間に反発と抵抗を呼び起こした。地租改正に反対する運動や、国会開設を要求する自由民権運動・被差別部落の解放をめざす水平社運動などが各地で盛り上がりをみせたが、大逆事件(1919年)のように紀南の初期社会主義運動が弾圧される事件も生じた。さらに昭和に入ると、民衆運動は禁止される事が多くなった。