B 深鉢(田辺市高山寺貝塚)
いまから1万年前に始まる縄文時代は、はじめて土器が作られた時代です。縄文(紋)土器の名は、E.S.モールスが大森貝塚発見の土器の縄目文様に注目してcord
marked potteryと説明したことに由来していて、縄目をつけた文様と装飾性の強さが特徴です。ただし、縄文土器がすべて縄目文様をもつわけではありません。
ロクロを使わず粘土の帯を積み上げて作り、野焼き(800〜900℃程度)されたと思われ、制作年代により大きく草創期・早期・前記・中期・後期・晩期に分けられます。
高山寺貝塚は田辺市にあり、1938(昭和13)年に参道の脇から貝塚が発見されて発掘が行われました。この深鉢は縄文時代早期の尖底土器で、きざみをつけた棒を転がして付けた押型文が不規則にほどこされ、1〜1.5mmの厚みをもった押型文土器としては最も新しい土器として、高山寺式と名付けられています。
古代@ー