ありだぐんえず おおえかがくひつ 有田郡絵図 大江霞岳筆 (大江霞岳が描いた有田郡の絵図) 和歌山県立博物館蔵
江戸時代終わりの有田郡を描いた絵図です。村を色分けして示し、村の文字を囲む形によって、村が所属する組をあらわしています。主な道路や村の間の距離なども記した細かい絵図です。筆者の大江霞岳(?〜1850)は、紀伊藩10代藩主・徳川治宝〔とくがわはるとみ〕(1771〜1853)の右筆であった大江龍眠〔おおえりゅうみん〕(?〜1812)の弟で、京都の画家・小田海僊〔おだかいせん〕(1785〜1863)に絵を学びました。本格的な画家が、藩の支配にかかわるような絵図を描いている貴重な例です。
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