展 示 の み ど こ ろ

 

 ◆ 博物館で新発見があるの?

 和歌山県立博物館では、和歌山の歴史や文化を物語る資料の調査を、県内外のさまざまな場所でおこなっています。そうしたときに、これまで知られていなかった新しい資料が発見されることも少なくありません。今回の展示では、このような新発見の資料を、速報としてご紹介します。

 

 ◆ 指定文化財って何?

 国宝や重要文化財という言葉を聞いたことがありますか?これらは、建物や仏像や絵画などの文化財のうち、日本にとって重要なものを国が指定したものです。同じように、都道府県や市町村などの地方公共団体でも、その地域にとって貴重なものを指定文化財としている場合があります。たとえば、和歌山県が指定した和歌山県指定文化財や、和歌山市が指定した和歌山市指定文化財などがそうです。
 国でも地方公共団体でも、毎年さまざまな審議を重ねて、こうした指定文化財を指定していきます。

 

 ◆ 何が、どう、貴重なの?

 指定文化財となる場合には、さまざまな見地から、その資料の意義や貴重性などが検討されます。今回の展示では、それぞれの資料が、その地域の歴史や文化といかにかかわり、どのような点が貴重と認められて指定文化財となったのかということについてもご紹介しています。

 

 ◆ 博物館は、指定文化財とどうかかわるの?

 指定文化財の指定や検討に、博物館が直接かかわるわけではありませんが、博物館での調査や展覧会の成果が、文化財の指定という形で結実していく場合もあります。また、逆に、文化財の指定がきっかけとなって、さらなる新しい文化財の発見や展覧会の開催へとつながることもあるのです。

 

 ◆ 指定文化財と寄託

 今回展示している指定文化財は、いずれも博物館へ寄託されている資料です。寄託とは、所蔵者の方から資料を博物館に預けていただくことを指します。博物館に資料を寄託していただくことで、火災や盗難などの被害の恐れもなく、皆さんに公開することが可能となるのです。博物館は、指定文化財の保存と公開の一助となっているともいえるでしょう。

 

 ◆ 全ての解説がわかりやすい

 展示資料の全ての解説を、子どもにもわかりやすいような、専門用語の少ない、簡単な解説にしました。作品のタイトルも、全てわかりやすい言葉で説明しています。