展示のみどころ
このたびの特別展で展示される資料は、すべて紀州東照宮の所蔵です。紀州東照宮の文化財をテーマとした特別展は、平成10年(1998)4月に開催して以来、19年ぶりのこととなります。400年の時を越えて、現在に伝わった貴重な文化財を、この機会にぜひご鑑賞ください。〔重要文化財9件9点・県指定文化財27件37点〕
(1)家康が用いた甲冑 |
紀州東照宮に所蔵される、家康ゆかりの甲冑(かっちゅう)、ほぼ全てを展示します。有名な重要文化財 南蛮胴具足(展示番号24)をはじめ、紺糸威(こんいとおどし)胴丸具足(どうまるぐそく)(県指定文化財、展示番号25)・南蛮兜(なんばんかぶと)(県指定文化財、展示番号26)・六間筋兜(ろっけんすじかぶと)(県指定文化財、展示番号27)を展示します。六間筋兜は、28年ぶりの公開です。 |
〔重要文化財 南蛮胴具足 徳川家康所用〕(展示番号24) |
(2)家康が身につけた装束 |
和歌山県は、わが国を代表する染織品の文化財が多く残されている地域として有名です。そのうち、紀州東照宮に伝来した家康ゆかりの装束類(しょうぞくるい)は、安土桃山時代〜江戸時代初期における貴重な資料です。家康が束帯(そくたい)(正装)の時に身につけた様々な装束や、日常的に着用した小袖(こそで)類など、重要な資料をほぼすべて展示します。ます。六間筋兜は、28年ぶりの公開です。 |
〔重要文化財 紺地(こんじ)宝尽(たからづくし)小紋(こもん)小袖(こそで) 徳川家康所用〕(展示番号7) |
(3)家康ゆかりの太刀 |
家康は、生前1,000振以上の刀剣を所有していました。没後、それらの刀剣は、御三家を筆頭に分け与えられますが、家康の子で、紀伊徳川家初代藩主・頼宣(よりのぶ)の手に渡ったと思われる太刀5振(すべて重要文化財)を展示します。江戸時代初めに制作された華麗な太刀拵(こしらえ)とともに、ご鑑賞ください。 |
〔重要文化財 太刀(たち) 銘(めい) 左近将(さこんしょう)監景依(げんかげより) 正応二(しょうおう に) 十一月日(じゅういちがつじつ) 附(つけたり) 糸巻(いとまき)太刀(たち)拵(こしらえ)〕 |