# # は じ め に # #

紀州三大窯の一つ、南紀男山焼は、江戸時代後期の文政10(1827)に開かれ、
明治
11(1878)に廃窯となるまで、約半世紀の間、
有田郡広村(現在の広川町)に築かれた窯で多くの作品を生みだしてきました。
窯を開いた崎山利兵衛は、京都や九州の肥前有田から製陶・染付の技術を導入し、
紀伊藩の殖産興業政策にそったかたちで大量生産を行い、国内外への流通・販売を
めざしたのです。

南紀男山焼の製品は、日常生活に用いる染付のやきものが大半でしたが、
中には高級品として特別に制作された作品もあります。
和歌山県立博物館は、創立以来、こうした南紀男山焼のすぐれた作品を収集してきました。
このたびの企画展では、一部寄託資料を交えながら、
館蔵資料の南紀男山焼の作品ほぼ全てを公開いたします。
関連資料とあわせて、南紀男山焼の頂点に位置する作品群を、
ご鑑賞いただければ幸いです。 

  

主な展示品の紹介

 

出陳番号

名    称

所有者

南紀男山焼 染付葵紋散火鉢

長保寺

南紀男山焼 染付玉津春暁図花生

館蔵品

南紀男山焼 染付竹鶏図筒花生

個人蔵

14

南紀男山焼 染付不老橋図菓子鉢

館蔵品

19

南紀男山焼 染付松竹梅図大徳利

館蔵品

23

南紀男山焼 染付名草晩潮図大皿

館蔵品

24

南紀男山焼 染付琴浦戯鴎図大皿

館蔵品

26

南紀男山焼 染付獅子図香炉 仙馬作

館蔵品

34

南紀男山焼 浅黄釉蝙蝠形筆架 仙馬作

個人蔵

35

南紀男山焼 染付梅竹図寸胴花生 野際白雪絵付

館蔵品

38

南紀男山焼 染付桃形蓋物

館蔵品

39

南紀男山焼 染付桃形蓋物

館蔵品

40

偕楽園焼 交趾写二彩寿字文大花生

館蔵品

特別出陳

南紀男山窯跡採集窯道具

(計4547点)

 

ミュージアム・トークのお知らせ

11日(日)・25日(日)・11日(日)の、いずれも1330分より,
当館企画展示室内において、ミュージアム・トーク(展示解説)を開催致します。
申込は不要となっておりますので、是非ご参加下さい。
当日、時間までに受付に集合して下さい

入 館 料

一  般

260円 (210円)

大学生

150円 (120円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※高校生以下・65歳以上の方・障害者の方、および
 県内に在学中の外国人留学生・外国人就学生は無料。

休 館 日

月 曜 日

   * 2月12日(月・祝)は開館し
翌13日(火)は休館

開館時間は、930分〜17
ただし、入館1630分まで