日本中世最大と言われる繁栄を誇っていた根来寺−−− しかしその繁栄は、1585(天正13)年、豊臣秀吉の紀州攻めによって壊滅的な打撃を受けました。 その後、根来寺とその境内都市の痕跡は、長い間、地中に埋もれ、いつしかその繁栄ぶりはわずかに伝承の中でのみ伝えられることになりました。 しかし、1976(昭和51)年から始まった発掘調査の進展によって、当時の繁栄の様相が次第に明らかになってきました。 この企画展では、30年に及ぶ発掘調査で出土した資料を中心に、中世都市としての根来寺の実像を紹介したいと思います。
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