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企画展 木の国―植物と花の意味とデザイン― 季節により移り変わり、実りをもたらす植物や花は、人間にとって古くからとても身近な存在であったと言えます。人々は植物や花にさまざまな思いを寄せ、さまざまな意味を重ねて、それらを愛で、生活の中に活かしてきました。そのため、文学や絵画、あるいは工芸品といった芸術の中にあらわされた植物や花は、単に美しいからそれらを表現したというだけではなく、「花言葉」のように、たいていは人々の思いや願いを象徴するという役割を担っているのです。 海や山の豊かな自然に囲まれた和歌山県は、古くは「木の国」とも呼ばれ、植物に恵まれた地域とみなされてきました。この企画展では、植物や花を題材にした和歌山にゆかりの絵画や工芸品を取り上げ、それらに込められたさまざまな意味や、その表現の多様性についてご紹介します。華麗なる植物や花のデザインを通して、あらためて身近な自然の美しさと楽しさを、思い出してみてはいかがでしょうか。 (重要文化財2件5点、県指定文化財9件13点を含む計44件66点を展示)
主な展示資料 重文 藍地花菱唐草文散絞小袖 1領 16〜17世紀 東照宮蔵 ※「重文」は重要文化財、「県指定」は和歌山県指定文化財であることを示す
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