クリックで、展示品紹介へ

企画展    木の国―植物と花の意味とデザイン―
平成18年  311日(土) 423日(日)

   季節により移り変わり、実りをもたらす植物や花は、人間にとって古くからとても身近な存在であったと言えます。人々は植物や花にさまざまな思いを寄せ、さまざまな意味を重ねて、それらを愛で、生活の中に活かしてきました。そのため、文学や絵画、あるいは工芸品といった芸術の中にあらわされた植物や花は、単に美しいからそれらを表現したというだけではなく、「花言葉」のように、たいていは人々の思いや願いを象徴するという役割を担っているのです。

 海や山の豊かな自然に囲まれた和歌山県は、古くは「木の国」とも呼ばれ、植物に恵まれた地域とみなされてきました。この企画展では、植物や花を題材にした和歌山にゆかりの絵画や工芸品を取り上げ、それらに込められたさまざまな意味や、その表現の多様性についてご紹介します。華麗なる植物や花のデザインを通して、あらためて身近な自然の美しさと楽しさを、思い出してみてはいかがでしょうか。

 (重要文化財点、県指定文化財13点を含む計4466点を展示)

主 催    和歌山県立博物館

休館日    月曜日

会 場    和歌山県立博物館 1階企画展示室

開館時間   午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

入館料    一般:260円(210円) 大学生:150円(120円)
               ※( )内は20名以上の団体料金

       高校生以下、65歳以上の高齢者、障害者の方および
        県内に在学中の外国人留学生・外国人就学生の方は無料

展示資料を音声で紹介する「いつでも音声ガイド」を用意します

 主な展示資料

  重文  藍地花菱唐草文散絞小袖    1領   16〜17世紀  東照宮蔵
  県指定 茶壺 銘「楊柳」       1口  15〜16世紀  東照宮蔵
  県指定 牡丹唐草文金華山裂口覆    1枚    16世紀  東照宮蔵
  重文  朝顔図襖 長沢芦雪筆     4面    1787年  草堂寺蔵
  県指定 隠元豆・玉蜀黍図 伊藤若冲筆 2幅    18世紀  草堂寺蔵
      墨蘭図 祇園南海筆      1幅    17世紀   当館蔵
      偕楽園焼 赤楽捻梅香合    1合    19世紀   当館蔵
      桜・紅葉に短冊図 岩瀬広隆筆 2幅    19世紀   個人蔵

  ※「重文」は重要文化財、「県指定」は和歌山県指定文化財であることを示す

出陳リストを見る            

  企画展の主な展示品の紹介は、左の「木の国」の文字をクリックで、ご覧いただけます。