西庄U遺跡


西庄U遺跡は、和歌山市西庄に所在する。この地区は、東大寺領木本西庄に所在する。この地区は、東大寺領木本西荘の故地である。一九七七年からの発掘調査で、この遺跡から、鎌倉時代後期より室町時代にかけての住居群の遺構が発見された。そのうち北区画西側には約一五m×一〇mの基壇をもつ堀立柱建物跡がみられ、その規模から武士層の居住者を想定することができる。木本荘には、湯浅党の有力メンバーの木本氏があり、当然この遺跡と関係があるものと思われる。