近代産業の形成


明治初年の藩政改革による殖産興業政策のもと、養蚕・生糸・製茶などの新たな技術の導入がはかられ、同時に綿ネルや皮革産業などの後に重要産業をなるものが勃興した。また廃藩置県後、公金を扱う期間として銀行が設けられ、氏族授産の手段となった。一方、霊場を多く持つ和歌山県では多くの参詣者を受け入れるとともに、海運・鉄道の発達を背景にして、大正から昭和初年にかけて観光地の開発が行われ、近代産業の一翼を担うまでになった。