人々と戦争


昭和6(1931)年、満州事変を機に日本は国内外に多大な被害をもたらした15年戦争に突入した。平和産業は軍需産業へと転換し、農村から都市への労働者の流出を促した。経済面においても様々な統制が始まり、国民の日常生活に窮乏が強いられた。日中戦争が全面化した昭和12(1937)年以後は、戦争を遂行するための総力の結集を目的として、徴兵だけでなく戦時動員や貯蓄奨励・贅沢禁止が命じられるようになった。