紀州徳川家


徳川頼宣(一六〇二〜一六七一)は家康の十男として生まれ、水戸・駿河を領した後、元和五(一六一九)年、紀州藩主となった。彼に始まる紀州徳川家は、将軍家に次ぐ高い家格を与えられ、やがて尾張・水戸とともに「御三家」と呼ばれるようになる。五代藩主頼方(吉宗)・一三代藩主慶福(よしとみ)(家茂いえもち)はそれぞれ八代・一四代の将軍になっている。家祖家康を祠った紀州東照宮は万葉以来の景勝地和歌浦に、菩提寺長保寺は浜仲にある。

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